リヤフェンダーは、マスキングテープの弱いタイプでも、剥がすと、塗装が剥れてしまいました。これ程に薄い塗装は、初めて見ました。これは昔の塗装方法で、塗装して全面を、ペーパーで砥ぎ磨いてしまう、肌もゴミも有った物ではありません。薄くなりますよね？？当社では、ミカンや柚子の様な肌、外車ではツルんとした肌で塗装します。これは、垂れやすいリスクを負います。１回のクリヤー塗装で決めるため、また温度や湿度・塗装面の温度で、シンナーや硬化剤や塗装ガンを変化させる為、塗装肌を均一に艶を出して、ゴミを少なく塗装する事は、一流の職人であっても、大変な苦労を要します。

塗装を剥離すると、下地のサフェーサーは、当社と同じＲＭペイントのサフェーサーを塗布してあり、下地がシッカリしていると、判断しました。ので、再サフェーサーのみで、対応できます。

先にルーフと左右ピラ－を、２コート・ブラックの艶出しクリヤーを塗装します。

リヤフェンダー廻りを２コート・レッドで塗装します。５０～６０μＭの膜厚でクリヤー塗装のみで艶と肌を決め、全面を塗装する事は、垂れるリスクを負い、塗装肌の荒れ等を考えると、至難の業です。前回の塗装の様に、荒く吹き磨いて整えれば、一見仕上がっていますが、艶が引けて似ていて非なるもの。数年後を想像し塗装しているので、あえて塗装したてが綺麗で、例え垂れが有ったとしても・・・無論、常に気をつけて塗装しますが。塗装したままが、最高の艶があり、綺麗に仕上がります。職人の感性で言った事が、例え理解出来なかったとしても・・・批判を受けても、塗装方法を変えるつもりはありません。但し、常日頃、一つ一つ改善はしていきます。

外車と同じＲＭペイントを塗装して、外車同様ツルんとした肌を意識して、塗装ガンも換えて塗装、完成です。塗装剥れ修理を含み、全塗装は横浜市の市場価格の４０％レスで　￥３９０，０００でした。当社を選んで頂き、誠に有難うございました。